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2025.02.21

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終演から一か月がたとうとしているが、まだ続きそうなのでみなさんお付き合い願いたいと思います。

物語のドラマ性

物語には起床転結がある。今回の公演には起床転結があったのかといったら、わからないと思う。かくいう私も初めて読んだときは「え、終わり」と思ったので。
淡々としていた印象だった。
「実験的演劇」という言葉があるが、この「まほろば」もやり方によっては「実験的演劇」が出来るのかもしれない。でも私が主宰するドラマシアターは「実験的演劇」をやるほど余裕のある集団でもないので、面白いと思ってもらえるものを作らないといけないと思っていた。
そこで今回は、第三場で展開するシーン。
東京から妊娠して帰ってきたユリアとその母キョウコにあてた。
二人にはドラマ性を感じる要のシーンを担ってもらったのだ。
第三場は好評だった。
リアルだった、泣けた、恐ろしかった、すごかった。など沢山の方からアンケートや声をかけられた。
面白かったのが、過去に出演経験のあるドラマシアターの俳優陣らから、彼女の演技がドラマシアターっぽくない演技でどうしてこんな事になったんだと心配したが、最後に納得できた。と、何人かに言われた。(みんなまだまだ甘いな!)

ユリアは妊娠して男に捨てられて帰ってくるのだけど、台本では2回泣くシーンが存在した。しかし、演出の流れと、俳優の気質から考えてそこを一回だけと焦点をしぼって芝居をつくった。

ユリアを演じた鎌倉慶香さんは俳優として舞台に立つのはほぼ初めてであった。
後で書きますが、彼女は普段劇作家と演出を担っている。
鎌倉さんは稽古にとても苦労していた。私もそれは重々承知であったが、ここを乗り越えてもらわなければ「まほろば」はゴミ屑となる事は解っていたので妥協はしたくなかった。
しかし、それと同時に、鎌倉さんが今回の俳優部門で最優秀賞をとる事は確信していた。
俳優諸君、私の言っていたことは当たっていたでしょう?

さて、鎌倉さんは普段 (ジェシカ) という芸名で劇作家件演出活動をされている、彼女は今3月22日23日に我々が公演を打ったPLAT創造活動室Bで演劇公演の作演出をしており、日々稽古に励んでいる。インスタを下に張り付けておく。
東三河で若い劇団が活動するのがとてもうれしいので全力で応援しようと思う!
ただ、いつも思うのだけど誰も私に話しかけてくれない。

@jeshika_fetal

@philos_face

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