
09
チラシ撮り3
タマエ役の山田さんと写真を撮りに
アンケートでも一番反響の多かった80歳のおばあさんを演じてくださったのは
山田梨央さんでした。
彼女の配役は11月に入ってからと、だいぶ後になってからの滑り込みスタートでした
どの役がやりたい?と聞いたら
タマエ役がやりたいです、とすぐに答えられた
21歳の山田さんが。タマエ役をやりたいですとすぐに言ったので
私はこの子はユーモアのある子なのかしら
と思ったのを今でも覚えている。
稽古期間中でも山田さんの役に対する研究は素晴らしかった
稽古場ではいつでも一人で黙々と役に没頭し、ダメ出しも自ら聞きにきてくれました。
台本のタマエは、デハケ(出たり入ったり)が一番多く、自分のセリフのタイミングでさっと現れてさっと消えるといったおいしい役どころであった
しかし、創造活動室Bはとても狭いため、上手下手(左右)に役者を待機させるスペースはなく、どうにか舞台上に存在させておくしかなかった。
私は最初から、タマエはずっと舞台の上に置いておこうと決めていた。しかし、その話をすると俳優はプレッシャーを感じてしまい、面白くなくなってしまうだろうから、
時期をみて声をかけようと思っていた。
ある日稽古へ入った私は、山田さんが窓の外をぼーっと眺めている姿を見た。
しばらくして、他の役者の芝居を付けている時に、私は床で昼寝をしている山田さんに躓きそうになった。
私はその姿をみて、この子はもう出来ているから早く舞台に立たせなければいけない。と思った。
早々から山田さんは、ドラマシアターのタマエとしての芝居が始まったのだ。
こうなってしまう事は予想出来たのだが
タマエの存在感が強すぎて、お話に集中できなかったというお客様が多数現われた。
私は山田さんに「そんな事は気にしなくていいから、どれだけ客がタマエを見てくれるか
「まほろば」からお客さんを略奪して下さい」とお願いした。
「私って目、いいなって」とぼやくタマちゃん。ホントかわいかった。

#舞台
#演劇
#役者
#衣装
#舞台美術
#ドラマシアター
#dramatheatre
#小菅かおり
#演出
#コラム
#column
#エッセイ
#essay
#actor
#写真
#photo